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どうぶつのつぶや記

病院統合問題について

意表をつくとはこのことをいうのでしょうか。
一旦、暗礁に乗り上げてしまったと思われていた三木市と小野市との統合病院問題ですが、電光石火のごとく、両市長が仲良く握手を交わす姿が、新聞やテレビに映し出されていました。

しかし、ついこの間には、「財政危機宣言」を出したばかりなのに、本当に大丈夫なの?というのが正直な感想です。
共産党の黒嶋さんのブログや、市のホームページには、建設費の財源については、いろいろな制度の仕組みを利用して、実質的に持ち出すお金は少なくて済むことや、今後、市からの補助が現在の病院を維持する場合よりも少なくてすむというような説明が書かれてありました。

確かに、あくまで自前の病院を維持するという大前提に立てば、これまでの古い病院に、税金を注ぎ込むだけ注ぎ込んで市の会計がパンクするかもしれないという、いわば脅迫ともとれる「財政危機宣言」に至った状況に比べれば、新しくバラ色のような仕組みにも見える病院で、市からのお金も今よりはましになるというのであれば、諸手を挙げて歓迎する市民がいてもおかしくはありません。

当初、私自身は、この統合病院の計画が持ち上がったとき、三木市に建てるよりは小野市に建てて、負担割合を少しでも減らすべきだという意見を持っていました。
これは、最終的に統合という結論にたどり着くのであれば、協議の中で負担割合を少しでも軽減し、将来、三木市の負担が少なくなるようにするほうが得策と考えたためです。
この考えは、今も変わりはありません。


一人の患者として今回の統合病院の問題を考えれば、私も家族も、市外にある病院を利用していることから、病院を建てるべきだとも、建てるべきでないとも、また、建設地がどちらになってもいいわけですが、今後、財政的な問題をどうクリアしていくのかということと、民意をどう捕らえるつもりなのかという点に非常に興味が沸いてきます。

アンケートで「小野市でも構わない」とする方の割合が出ていましたが、アンケート自体、無作為に抽出したものであるわけで、以前から、このブログでも述べてきましたが、吉川町や青山、緑が丘、自由が丘などの新興住宅地の方たちは、三田市や神戸市の病院を利用される方が多いと聞きます。また、別所も近くに県立加古川病院が建設されようとしています。
それらの地域に住む人たちの人口割合は、当然多いわけで、地域によって大きく意見が分かれる可能性があるということも十分考えられます。
また、これまで市民病院の利用が多いとされてきた地域の方の中にも、新しい病院が遠くにいってしまったために利用されなくなる可能性も出て来るでしょう。中でも高齢者の方は問題が深刻です。

さらにこのアンケートで「小野市でも構わないと」とした方は、統合に賛成と答えた54%のうちの6割ですから、アンケートの対象者の全体で見れば(54%×6割)といことで、結局、3割~4割程度となるわけですから、本当に三木市民の何割の方が統合に賛成で、なおかつ、小野市への建設でも構わないと思っておられるのか、非常に気になります。

いろんなケースで、これまでタウンミーティングや審議会、協議会などを開催し、民意を何よりも大事にしてきた割には、今回の件は、少々勇み足すぎたのではないかと危惧しています。
まぁ、結果オーライになればいいわけですが、小野市長さんは相変わらず、余裕のコメントを残しておられるようですので、くれぐれも小野市と神戸大学のいいように利用されることだけにはならないように、市民が納得できる話し合いをしていただき、血税を大事に使っていただきたいと思います。
また、将来に遺恨を残すことがないようにがんばっていただきたいと思います。
by kkamoike | 2008-11-06 20:36 | 三木市政

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