2009年 07月 24日
「戦う組織」の作り方
「戦う組織」の作り方
は、ワタミ(株)の創業者 渡邉美樹氏の著書です。
かなり、おすすめです。
「ワタミ」といえば実力主義の厳しい会社であるというイメージが世間一般に持たれています。
この本にも頻繁に出てくる『実力主義』や『戦う組織』というような言葉を聞いただけでも、お金をもうけてくる人や仕事を取ってくる人により高い給料を与え稼げる人を重視し、そうでない人を格下の存在として扱うようなイメージに陥りがちで、そのような経営手法の上に今の組織の繁栄が成り立っているのではという先入観がありました。
しかし、渡邉氏が実践されている「実力主義」とはそういうものではなくて、一つの理念、すなわちワタミの場合なら、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」という理念に基づき、誰がどの仕事をしたら一番いいかということを冷静に考え、役割分担することだそうです。
その結果として、年功序列に関係なく社員を抜擢することもあれば、降格ということもあるけれども、それはあくまで「適材適所」ということであり、社員の扱いに差をつけるということでも「人を見限る」ということでもないと渡邉氏は断言されています。
また、渡邉氏の考え方の根底には、常に「人は経営資源ではない」という意識があるとおっしゃいます。
「モノ」「カネ」「情報」は経営資源だから、売上を伸ばしたり利益を上げるために、買ったり売ったり、捨てたり拾ったりしてもいい。
しかし、人は経営資源ではなく、会社そのものである。したがって売上や利益を確保するための手段として、買ったり売ったり、捨てたり拾ったりするものではないと···。
人を大事に、一番に考え、その人の持つ能力を最大限生かせる場所を考え、チャンスの機会や場所を与え続けることこそが、リーダーの務めであり、夢や愛情を部下に対し惜しみなく注ぐことができ、厳しくも公正なリーダーこそが「戦う組織」を作り上げていけるのだという渡邉氏の組織論には大いに感銘を受けました。
いずれにしても、現代のアメリカ型の株主重視経営の考え方とは正反対の考え方、ある意味、今となっては多くの企業が岐路に立たされている経営手法とは明らかに差別化された「経営が苦しいときでも出来る限り従業員の雇用は守る」という旧来からの日本的経営を実践しているワタミの取組は注目に値するものだといえます。
は、ワタミ(株)の創業者 渡邉美樹氏の著書です。
かなり、おすすめです。
「ワタミ」といえば実力主義の厳しい会社であるというイメージが世間一般に持たれています。
この本にも頻繁に出てくる『実力主義』や『戦う組織』というような言葉を聞いただけでも、お金をもうけてくる人や仕事を取ってくる人により高い給料を与え稼げる人を重視し、そうでない人を格下の存在として扱うようなイメージに陥りがちで、そのような経営手法の上に今の組織の繁栄が成り立っているのではという先入観がありました。
しかし、渡邉氏が実践されている「実力主義」とはそういうものではなくて、一つの理念、すなわちワタミの場合なら、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」という理念に基づき、誰がどの仕事をしたら一番いいかということを冷静に考え、役割分担することだそうです。
その結果として、年功序列に関係なく社員を抜擢することもあれば、降格ということもあるけれども、それはあくまで「適材適所」ということであり、社員の扱いに差をつけるということでも「人を見限る」ということでもないと渡邉氏は断言されています。
また、渡邉氏の考え方の根底には、常に「人は経営資源ではない」という意識があるとおっしゃいます。
「モノ」「カネ」「情報」は経営資源だから、売上を伸ばしたり利益を上げるために、買ったり売ったり、捨てたり拾ったりしてもいい。
しかし、人は経営資源ではなく、会社そのものである。したがって売上や利益を確保するための手段として、買ったり売ったり、捨てたり拾ったりするものではないと···。
人を大事に、一番に考え、その人の持つ能力を最大限生かせる場所を考え、チャンスの機会や場所を与え続けることこそが、リーダーの務めであり、夢や愛情を部下に対し惜しみなく注ぐことができ、厳しくも公正なリーダーこそが「戦う組織」を作り上げていけるのだという渡邉氏の組織論には大いに感銘を受けました。
いずれにしても、現代のアメリカ型の株主重視経営の考え方とは正反対の考え方、ある意味、今となっては多くの企業が岐路に立たされている経営手法とは明らかに差別化された「経営が苦しいときでも出来る限り従業員の雇用は守る」という旧来からの日本的経営を実践しているワタミの取組は注目に値するものだといえます。
by kkamoike
| 2009-07-24 20:55
| マネジメント