どうぶつのつぶや記

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市民病院統合合意で全てが解決したわけではない

病院統合に向けて動き出しました。
今後、両市の間で協議会が設けられ、建設に向けて事が運ばれていくことになり、
計画ではオープンは5年後の平成25年となるようです。

新しい病院に大きな期待を持つのはいいのですが、小野市と違って、三木市には、今後5年間の病院経営の改善という困難な課題と、膨大な額の累積赤字が残ったままで、場合によっては更に膨らみ続けるのだということを忘れてはなりません。
新しい病院ができたからといって、それらの負債がチャラになるわけでもなく、そればかりか、今後、具体的な改善策を打ち出さない限り、5年間、負債は膨らみ続けることとなるのです。
この赤字は、公立病院の宿命ともいえる採算の合わない診療科に力を入れてきたことも原因の一つとして考えられるでしょうが、平成19年の11月にオープンしたICUの整備に伴う建物改修に要した2億3千万円もその原因の一つとしてあげられるでしょう。
これだけの大規模改修を行ったにもかかわらず、わずか数年でその方向転換を迫られ、建物の改修に要した費用は、償還の観点からも大きな無駄に終わることになるわけです。
今後、このあたりの財政的な問題を、どうクリアしていくのか。
早急な改善策や具体的な取組の提示が求められるところです。

新しい病院が出来ても、結局は患者に利用してもらわなければ、これまでと同じ道を辿ることになります。
また、医師が集まってくるといっても、全国的な医師不足という根本的な問題が解決しない中で、名医が集まる保証はありません。
結果的に、集まった医者の多くが今までと同じような評判やレベルの医師だったり、研修医ぐらいの経験しかない医師らの占める割合が多くなるようでは、これまで以上に患者を集めることができるのか疑問です。
そしてなにより、この新病院の経営が、現在の市民病院が抱える膨大な負債と合わせて、市の財政を将来にわたり圧迫し続けることはないのかという点が一番の心配事です。

そんな中、大阪府松原市では市民病院の廃止が決定されたようです。
読売新聞
朝日新聞
経営状況を見ると、三木市民病院の累積赤字53億円よりも少ない39億円の累積赤字を抱えて廃止を決めたようです。
一方、市民グループは病院存続を求める約3万2000人の署名を集めているようです。
財政破綻に至っても、市民病院の経営を維持するのか、それとも、こんなことが出来るのかどうかわかりませんが、特別に病院維持のための負担金を税金以外に支払うのか、住民には苦渋の選択が迫られています。

阪南市立病院も···

全国各地で、公立病院をめぐる問題は深刻で、特に、医師不足などによる経営危機の報道は、後を絶ちません。
武雄市での市民病院の民間譲渡に伴う市長の辞職、出直し選挙といった動きを見ても、自治体が病院経営を行う危うさ、難しさというものを痛感させられます。
もはや病院経営という分野は、自治体が関わる次元を超えているのかもしれません。
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by kkamoike | 2008-11-28 19:53 | 三木市政 | Comments(0)

病院統合だけの問題として考えていいのだろうか?

私は、基本的に三木市のような規模の自治体が、まして単独で病院経営をする時代ではないというのが基本的なスタンスとしてあります。
中途半端な病院の規模や経営形態であるなら、やらないほうがましだと考えています。民間に任せればいいと思っています。過疎地域にある公立病院ならそういうわけにも行かないでしょうが、幸い三木市は民間に任せられる土壌が整っていると思っています。
したがって、今回の「財政危機宣言」で述べられていたように、「三木市全体の将来を守るか」、「今の市民病院を維持していくか」という選択を迫られれば、私は迷うことなく、三木には、現在のような状態の市民病院なら維持する必要ないという方向を支持します。

今回、小野市民病院との統合に向けた協議が始まるということで、実現すれば、財政負担の割合は(三木市が多くなるのか、小野市と折半になるかはわかりませんが、)少なくとも、今よりは少ないお金で病院経営を行うことができ、なおかつ、高度な医療が提供できるようになるということは間違いないでしょう。
また、総合病院とはいうものの、一つのローカル病院にすぎなかったものから、広域拠点の病院となり、名実ともに総合病院へと格も上がるでしょう。
当然、これらのメリットは小野市も同じです。

ただ、そのような素晴らしい病院ができたとしても、果たして、どれだけの市民ができてよかった、ありがたいと感じ、利用するかを考えたとき、非常に悩ましい部分があるのも事実です。
前回の記事にも書きましたが、本当にどれだけの三木市民が実際に新しい病院を利用すると見込んでおられるのでしょうか。
市民の多くが、今までの行動パターンや生活圏などの違いにより、新しい病院ができても利用しないのであれば、誰のための病院かわかりません。
そうなると、三木市は(市としての?市長としての?)ステータスを守るために病院統合に賛同したということにもなりかねないわけですが、新しい病院ができた後には、一般の人たちからは、「小野市には立派な総合病院がある」というぐらいの認識しか持たれないということも十分頭に入れておかなければなりません。

私自身も、今回の件については、「病院問題」にのみ焦点をあてて意見を述べてきたわけですが、「木を見て森を見ず」ではありませんが、果たして、本当にそれだけでいいのかという疑問が今になって湧いてきました。
今回の問題は「市町村合併」にも勝るとも劣らない非常に大きな問題であるともいえるのではないでしょうか。
とりわけ長期的な展望から見た場合、地域経済の活性化、あるいは空洞化の問題だけでなく、将来、いずれやってくる新たな合併後のまちづくりの拠点選びや、イニシアチブを握る力関係にも大きく影響を及ぼす問題だとすれば、結論を出し急ぐのではなく、現在の病院経営のあり方の見直しとは別の次元で考えるべき問題なのかもしれません。
恐らく、小野市長さんはそのあたりのことをきっちり分けて考えておられるのだと思います。
すべて小野市長さんのシナリオどおりに事が進んでいるのかもしれません。
なぜなら三木市と違って現在の病院経営はそれほど切羽詰まった状態ではないからです。
そして、今回の件で小野市が動いたのも、それまでの小野市の駆け引きが功を奏したのかどうかはわかりませんが、三木市のほうから自主的に歩み寄ったからだと思うのです。

今後、三木市では各地域で住民に対する説明会が開かれるとのことですが、小野市との合意の前に、議会や市民との間で、もっと大きな観点からの議論や検討がなされ、住民投票などの方法で民意を問うプロセスがあってもよかったのではないかと思っています。そのような意味で非常に残念でなりません。
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by kkamoike | 2008-11-09 12:30 | 三木市政 | Comments(0)

病院統合問題について

意表をつくとはこのことをいうのでしょうか。
一旦、暗礁に乗り上げてしまったと思われていた三木市と小野市との統合病院問題ですが、電光石火のごとく、両市長が仲良く握手を交わす姿が、新聞やテレビに映し出されていました。

しかし、ついこの間には、「財政危機宣言」を出したばかりなのに、本当に大丈夫なの?というのが正直な感想です。
共産党の黒嶋さんのブログや、市のホームページには、建設費の財源については、いろいろな制度の仕組みを利用して、実質的に持ち出すお金は少なくて済むことや、今後、市からの補助が現在の病院を維持する場合よりも少なくてすむというような説明が書かれてありました。

確かに、あくまで自前の病院を維持するという大前提に立てば、これまでの古い病院に、税金を注ぎ込むだけ注ぎ込んで市の会計がパンクするかもしれないという、いわば脅迫ともとれる「財政危機宣言」に至った状況に比べれば、新しくバラ色のような仕組みにも見える病院で、市からのお金も今よりはましになるというのであれば、諸手を挙げて歓迎する市民がいてもおかしくはありません。

当初、私自身は、この統合病院の計画が持ち上がったとき、三木市に建てるよりは小野市に建てて、負担割合を少しでも減らすべきだという意見を持っていました。
これは、最終的に統合という結論にたどり着くのであれば、協議の中で負担割合を少しでも軽減し、将来、三木市の負担が少なくなるようにするほうが得策と考えたためです。
この考えは、今も変わりはありません。


一人の患者として今回の統合病院の問題を考えれば、私も家族も、市外にある病院を利用していることから、病院を建てるべきだとも、建てるべきでないとも、また、建設地がどちらになってもいいわけですが、今後、財政的な問題をどうクリアしていくのかということと、民意をどう捕らえるつもりなのかという点に非常に興味が沸いてきます。

アンケートで「小野市でも構わない」とする方の割合が出ていましたが、アンケート自体、無作為に抽出したものであるわけで、以前から、このブログでも述べてきましたが、吉川町や青山、緑が丘、自由が丘などの新興住宅地の方たちは、三田市や神戸市の病院を利用される方が多いと聞きます。また、別所も近くに県立加古川病院が建設されようとしています。
それらの地域に住む人たちの人口割合は、当然多いわけで、地域によって大きく意見が分かれる可能性があるということも十分考えられます。
また、これまで市民病院の利用が多いとされてきた地域の方の中にも、新しい病院が遠くにいってしまったために利用されなくなる可能性も出て来るでしょう。中でも高齢者の方は問題が深刻です。

さらにこのアンケートで「小野市でも構わないと」とした方は、統合に賛成と答えた54%のうちの6割ですから、アンケートの対象者の全体で見れば(54%×6割)といことで、結局、3割~4割程度となるわけですから、本当に三木市民の何割の方が統合に賛成で、なおかつ、小野市への建設でも構わないと思っておられるのか、非常に気になります。

いろんなケースで、これまでタウンミーティングや審議会、協議会などを開催し、民意を何よりも大事にしてきた割には、今回の件は、少々勇み足すぎたのではないかと危惧しています。
まぁ、結果オーライになればいいわけですが、小野市長さんは相変わらず、余裕のコメントを残しておられるようですので、くれぐれも小野市と神戸大学のいいように利用されることだけにはならないように、市民が納得できる話し合いをしていただき、血税を大事に使っていただきたいと思います。
また、将来に遺恨を残すことがないようにがんばっていただきたいと思います。
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by kkamoike | 2008-11-06 20:36 | 三木市政 | Comments(0)