どうぶつのつぶや記

給与カット、これも『手段』であり『目的』ではありません

前回の記事でこんなことを書きました。
(前回の記事の内容)
統合病院建設の総事業費130億円~200億円だそうです。
費用の面で合意した割には、かなりのドンブリ勘定といいますか、上下幅ありすぎるような気がしないでもないのですが、とても全国初の「財政危機宣言」を発した自治体とは思えないくらい大胆な行動です。
これでは、給与カットされる職員の方たちもたまったものではないでしょうね。
自分達の削減された給与によって捻出された財源が湯水の如く、しかも中身もしっかりと示されないまま使われるとあっては、モチベーションも下がるわけです。
我々市民にしてみても、病院は必要なものだからいくらかかってもしょうがないなどと悠長なことを言っている場合ではありません。


これに対し、
三木市民さんからこんなコメントをいただきました。
(三木市民さんからのコメント内容)
公務員の給与カットを比較にだすのは話が違うと思います。
折角の良い内容が···市民目線から遠のきます。

さらに、三木市民さんからのコメントに対し私の思いをこんなふうに述べさせていただきました。
(私のコメント内容)
三木市民さま
コメントをいただき、ありがとうございました。
病院統合(病院経営)の話に職員の方たちの給与カットを持ち出すのは筋違いではないかというご意見、確かに私自身も日頃からそのとおりだと思っていますし、このブログにも以前、その考えはおかしいと書いたことがあります。
にもかかわらず、今回、あえて給与カットを持ち出したのは、今回の財政危機宣言の発端が病院経営の失敗であり、その具体的な解決方法が、病院経営の抜本的な改革には踏み込むことなく、職員の方たちの給与カットのみに頼る安易な姿勢しか見せていないことに対する反論の意味も込めて、皮肉の意味も込めて書かせていただきました。
今回の記事でお感じになったことと同様、置き換えれば、市長のやっていることも、結果、筋違いのことをされていることとなり、支持率アップを狙った市民受けはあっても、市民目線とはならないのではないでしょうか。
少々ムキになってしまった感があり、大変失礼しましたが、これに懲りず、また率直な感想をどんどんとぶつけていただければありがたいです。
あらためて市民目線の記事となるよう心掛けてまいりますので、今後ともよろしくお願いします



コメントを書いた後、自分自身、少々投げやりといいますか、乱暴なイメージのコメントを、思いつくまま書いてしまったような気がしてずっと引っかかっていました。
それは、私自身の考え方がうまく整理できていなかったのが原因なのかもしれません。
···ということで、前置きが長くなりましたが、今回の記事の内容は、昨日からもやもやしていたものを少しでもすっきりさせるために、今、自分で思うことを、三木市民さんへの再度のコメントという意味も含めて書いてみたいと思います。

給与カットとは、
ある目的を達成するための、「財源配分」という手段の一つだと思っています。
それは、市長や議員も含めた市で働く全ての方の給与がカットされたからといっても、私たちの税金が安くなるわけでも、還付されるわけではなく、別の用途に回されるからです。
以前にも『「手段」と「目的」を取り違えるな』という記事をアップしましたが、この給与カットについてももちろん、「手段」であって「目的」ではありません。
「給与」であれ、「建設事業費」であれ、私たちが支払った税金であるのに違いないわけで、大事なことは、どんな用途であっても、支払った税金が、きちんと適正に使われているかどうかということです。
「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、給与カットを議論する際、給与カットそのものの是非を議論することはもちろん大事なことですが、それ以上に大事なことは、カットした分の使い道や使い方をどうするのか、適正に執行していくにはどういうことに気をつけていけばいいのか、克服すべき点は何なのかといったことについて、しっかりとした議論をしておく必要があるということです。


「給与として支払っても、どうせ適正な使われ方などされるはずがない」
「病院建設事業だから適正な使われ方がされるはず」
といった、このような根拠のない思い込みは非常に危険です。
念のため言っておきますが、私は、決して給与カットに反対しているわけではありません。
本当に、どうにもならない状況であるなら、そんなことを言っている場合ではないということぐらいは十分承知しています。
今回の継続審議の件に関しても、市長が職員組合と話し合いをし、双方が納得しさえすれば、これほど大層に騒ぎ立てるほどの問題ではないはずです。
単に市長としての交渉能力、説得させる力がないだけのことなのに、議会に責任を押し付けるなどもってのほかです。
そして何より、私は、給与カットそのものが許せないのではなく、問題の核心から目をそらし、その場限りの給与カットで三木市の将来を左右する大問題を先送りしようとする姑息で怠慢な姿勢が許せないのです。


繰り返しになりますが、
給与カットした分が、最終的に、どのような目的でどのような内容に使われるのか、そのことを一番に考えなければなりません。
なぜなら、市民目線から見れば、どちらの用途に使われる財源も私たちから支払われている税金に何ら変わりはないからです。


病院の問題に真正面から向き合うことなく、危機に陥った病院経営をそのまま維持していくために必要な財源を捻出する目的で給与カットを行ったところで、
抜本的な見直しをしないまま、いくら税金(財源)をそっちに回したところで、何の解決にもならないのです。
そのことを、私たち市民もそろそろ気づき、注視し、声をあげていく必要があるのではないでしょうか。
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by kkamoike | 2009-05-30 08:35 | 三木市政