どうぶつのつぶや記

アンケートと議会の審議

前回の続きです。
アンケート結果の捉え方は、人それぞれ異なるでしょうが、アンケートの実施にあたっては、対象者の選定方法などいろいろな面で偏りがないようにしなければなりません。
とりわけ質問の内容に偏りがないというのが大前提となります。


例えば、
「公共施設の無料化」について賛成か反対かを聞くとしましょう。
同じことを聞くのでも、設問の表現の仕方によって、その判断は異なってきます。

(設問1)
公共施設を全て無料化することに賛成ですか?反対ですか?
(設問2)
公共施設を全て無料化にした場合、他のサービスにしわ寄せが来たり、施設を使用する人、しない人との間に不公平感が生じるなどの問題が指摘されていますが、公共施設を全て無料化することに賛成ですか?反対ですか?

いかがですか?
当たり前の話ですが、(設問1)の内容なら、そのことによって生じるであろう不都合な点や問題点などに気づかなければ、だいたいの人は、賛成に「○」を入れるのではないでしょうか。
今回のアンケートで決定的に抜け落ちているのは、(設問2)で表現されているようなマイナス部分(=問題点)もひっくるめた事の詳細がありのままに説明されていないということです。


このように、正しい判断をする上で必要な情報を隠したままの状態で得られたアンケート結果が、はたして、本当に正しい「民意」といえるのかどうか···。
単なる市民の「願望」を「願望」のまま置き留めるのではなく、直面する現実の問題をきっちり伝え、その上で冷静な正しい選択をしてもらう。
そのようなプロセスを経て得られた結果こそ、本当の意味での「民意」だと私は思うのです。


そして、議会で審議すべきことは、このような欠点まみれのアンケートによる「賛成」、「反対」の割合の検証に終始することではなく、政策自体があらゆるケースにも耐え得る内容なのかどうかを徹底的に検証することだと思います。
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by kkamoike | 2009-05-22 19:33 | 三木市政