どうぶつのつぶや記

病院統合なら問題はいくつ解決されるのですか?

公立病院をめぐっては、全国各地で様々な動きがあるようです。
そのほとんどが、病院経営に端を発していると言っても過言ではありません。
銚子市では、財政難と医師不足を理由に病院の休止を決めましたが、市民の反発があり、今月末に市長リコールの是非を問う住民投票が実施され、結果次第では、現市長が失職し、出直し選挙が実施されるようです。
また岩手県でも医師不足のために県立の6つの医療施設の入院を休止し、その代替としてマイクロバスで患者を送迎するという提案に対し、議会が反発し、知事は議場で4回も土下座したようですが、結局聞き入れられなかったようです。


このような中で奈良県生駒市では市民病院の開設について奈良県の許可を得たとのことです。

このことについては、生駒市長のブログでも詳しく述べられています。


以下、市長のブログで書かれてある内容を一部抜粋しながら、ご紹介させていただきます。

市長は、公立病院の構造的な問題を次のように分析されています。
①経営責任が病院長にあるのか自治体本体にあるのか不明確。
②病院長に院内の人事権や予算作成権限がなく、リーダーシップを発揮しにくい。
③事務職員は役所全体の人事異動の中で定期的に異動するので職員に病院経営の専門知識が乏しい上、外部からの人材登用もない。
④医師、看護師、技師、事務職員など病院職員の給与体系が役所と同じ年功序列型となっており、能力に応じた弾力的な給与支給や病院の経営状況や業績を反映した給与支給が困難。その結果、人件費が経営を圧迫している。
⑤病院建設、医療機器、医薬品等の調達コストが民間と比べて高い。


このように分析をされた上で、生駒市では、これらの問題に対処していくために、民間の医療法人を指定管理者とすることにより、救急、小児といった不採算医療を提供しながらも黒字経営が十分可能だと述べられています。

①市は赤字補填をしないので、経営責任は指定管理者にあることが明確です。
②市は院内の人事や予算に関与しません。
③指定管理者が専門知識を持った事務職員を配置し、また養成していきます。
④病院職員は公務員ではないので、公務員と同様の給与体系は採用されません。
⑤医療機器、医薬品等は指定管理者が調達し、病院建設は競争性の高い入札によりコストを下げます。

そして最後に、
『公と民のそれぞれの持ち味を出しながら、生駒市から新たな公立病院のモデルを全国に発信していこうではありませんか。』と住民に呼びかけておられます。


ふむ、これだけを見ても、三木と小野の統合病院に向けた合意は、生駒市のケースに比べて、公立病院が抱える問題の本質まで深く切り込んだ上での結論だったのか、今一つオープンにされていないため、不透明な感じがします。
病院統合で全てが解決されたというような印象を市民に持たせないためにも、もう少し詳しい検証結果をオープンにしていく必要があるのではないのでしょうか。
生駒市のようなわかりやすい解説を見るにつけ、不安を感じずにはいられない今日この頃です。
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by kkamoike | 2009-03-25 23:40 | 三木市政 | Comments(0)