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どうぶつのつぶや記

「辛抱」と「改革」

市のホームページに「市長年頭のあいさつ」が掲載されています。

···しかし、4~5年先になれば、これまでの取組で借金を順調に減らしてきた効果が現れ借金の返済が今よりも15億円近く減少し、市の人件費も定年退職のピークを迎え10億円近く減少する見込みです。
(略)
そこで、今年からの課題は、この4~5年をどのように乗り切るかということです。
一つには市の職員の給与の7%カットを提案しています。あわせて、市民の皆様にお願いをしていく「辛抱」として、各種団体への補助金の見直し、公民館使用料やアフタースクールなどのいわゆる受益者負担の見直しなども検討に含めなければなりません。そして、大規模な事業の進み具合の調整。延期するもの中止するものの仕分けも行ってまいります。
 財政支援や事業の削減については、この先いつまでもカットをし続けるということではなく、明るい展望が見えてきしだい、再び補助金などをできるだけ早く復元してまいります。···



今回の挨拶の中で、気になる部分を抜粋したわけですが、
この理屈で言うと、
4~5年先には、財政的にも好転する要素があるので、それまでの間は何とか辛抱してくださいというニュアンスに受け取れます。
そして、その辛抱の期間が過ぎれば、元の状態に戻しますということのようです。


しかし、このような考え方は本当にアリなのでしょうか?
道路などの公共施設を建設する際に借金が認められたりするのは、今の世代だけでなく、将来の世代もサービスを享受し続けるという考え方からです。
このように公共事業だけでなく、すべての行政サービスには継続性が求められます。
本当に必要な行政サービスであるなら、ある一定の期間だけ、市民サービスを停滞させたり、縮小させたりすることは、本来、あってはならないと思うのです。
逆に言えば、一定期間だけでも削減が可能なものなど、将来に渡り必要なサービスといえるのかどうか···。


本当に見直さなければならないものなら、「辛抱」という訳のわからない表現で市民を煙に巻くのではなく、勇気を持って必要な改革に取り組むべきなのです。
by kkamoike | 2009-01-10 08:26 | 三木市政

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