どうぶつのつぶや記

医療恩恵指数

前回の『他人事』にかかわる話をもう一つ。
『五年程先には財政破たんするかもしれないという見通しとなりました。』
これは今月の広報に掲載の「市長のふれあいコラム」に書かれてあった一文です。

私はこの表現がどうしても引っかかってしょうがありませんでした。
どうも「他人事」のようにしか感じられませんでした。
皆さんはどう感じられますか。
良い見通しがたった時に使う表現ならわからないでもないですが、『財政危機宣言』をする上ではあまりにも軽率で無責任な言葉過ぎる、まして市のトップが広く市民に語りかけるメッセージとしては常識外れともいうべき、神経を疑う表現だと感じました。
このコラム、毎回、突っ込みどころは満載なのですが、今回は特に市民を馬鹿にした内容であったといえるのではないでしょうか。
まぁ今更、いちいち細かいことを批判ばかりしていてもしょうがないので(反省)、そろそろ今回の本題に移りましょう。

今回は視点を少し変えて病院について考えてみました。

「病院経営における地域経済への波及効果」とは一体どれくらいのものなのか。
これは、先日、セロトニンさんからいただいた質問コメントです。

この質問に関連して、病院(医療)の経済効果についてわかりやすく解説してあるブログを見つけました。
その内容を少しだけ抜粋しますと、
『国の10府省庁は5年ごとに、産業各部門間の経済取引の関係をまとめた「産業連関表」を作成している。
宮澤健一·一橋大名誉教授(経済学)らは、00年の産業連関表の基礎データを基に、全産業を医療や介護をはじめ、
農林水産業、公共事業、運輸など56分野に再編成した連関表を独自に作成し、ある分野に投入した費用が他分野の生産や雇用にどれだけ波及するのかなどを分析した。
生産増は所得増を呼び、消費につながって生産を増やすという形で経済波及効果は拡大していく。
連鎖的な波及効果まで含めた「生産誘発係数」を求めたところ、医療は約4·3で、公共事業の約4·1を上回った。
「4·3」とは医療に1兆円を投入すると、他分野で3·3兆円の生産を誘発することを示す数字だ。』
とあります。

公共事業よりも多くの経済波及効果がもたらされるということは···
三木市には大きな病院や個人の開業医が沢山ありますので、三木市内だけでも相当の経済波及効果を日々生んでいるといえるわけです。

市民病院だけで考えるのではなく、三木には、公立と民間、個人の開業医トータルで、一体、どれくらいの病院、医院が存在しているのでしょうか。
また、ベッド数、医師や看護師の数、医療機器の数など、どれくらい市内に存在しているのでしょうか。
もしかしたら市民一人あたりに換算した医師数や病床数などの割合は、他市と比べてもかなり高いのかもしれません。
さらに三木市の周辺にある、通勤圏内ならぬ通院圏内の病院のまで広げてみた場合、三木市民ほど恵まれた医療環境は他にないのではないかとさえ感じます。
比較するデータがないのでわかりませんが、三木の人口規模から見た場合、これらの病院に関する統計数値はおそらく全国でもトップクラスなのではないかと思います。
もしかしたら、ゴルフ場と同様、「ゴルフ銀座」ならぬ「病院銀座」と言われるくらいのレベルなのかもしれません。

一体、私たちがどれほど恵まれた医療環境にあり、どれほどの医療の恩恵を受けているのか、客観的なデータを示してほしいところです。
小野市との職員数の比較も結構ですが、このようなことも広報などで知らせてもらいたいものです。
確実にいえることは、但馬地域や丹波地域などの過疎地に比べれば当然恵まれているでしょうし、阪神間と比べても遜色ないぐらいの病院のラインナップではないかと感じます。
このような客観的なデータを見れば、市民病院がなぜ今、市内で苦境に立たされているかも市民にわかってもらえるかもしれませんし、これ以上、医療に税金を注ぎ込むべきかどうかの客観的に判断する材料にもなるのではないかと感じました。

行政全般が、スリム化のため、清掃業務や公共施設の運営など、率先して民間委託や指定管理者制度などを進めている中で、なぜ病院だけ公立にこだわろうとするのか私には理解できません。
このような数値的なものが出れば、市民一人当たり、医療の恩恵をどれほど受けているのかが判断でき、市民病院に対する考え方も違った見方ができるのではないかと感じます。
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by kkamoike | 2008-10-08 07:00 | 三木市政