どうぶつのつぶや記

篠山市の「市政執行方針」

議会において当初予算が審議されるこの時期、どこの市も「施政方針」が発表されます。
この「施政方針」は新年度に向けてどんなまちづくりをめざし、どんな取り組みをしていこうとしているのかをまとめたものだといえます。
どこの市でも同じような課題を抱えているとはいうものの、この手の「方針」は、作り手の考え方次第でいくらでもオリジナリティ溢れるものにもなるでしょうし、他の市と何ら代わり映えのないものになる可能性もあるのだといえます。
県下の主要な市の「方針」を見比べてみましたが、三木市がどうこうというよりも、どこの市も全般的に「方針」の中で自分の市の特徴をどう生かしていくのか、生かしていこうとしているのかといった部分がもう一つ見えにくい、わかりにくいように感じました。


そんな中、個人的に「これはおもしろそう!非常にわかりやすい!」と感じたのが篠山市の「市政執行方針」です。
興味のある方はぜひご覧ください。
中身はもちろん篠山独自のカラーがちりばめられていて大変興味深かったのですが、「方針」全体の構成といいますか、組み立てについても素人にもわかりやすいようにまとめられていると感じました。
また、抽象的な表現はあまり用いずに、できるだけ具体的な取組事例を用いることで、市民にとっても身近に感じられる内容になっているのではないかと感じました。
何本かの柱が具体的にしっかりと示されていること、そしてそれに応える個々の政策からは篠山のオリジナル感が伝わってくるようで、これこそが篠山市のまちづくりの真髄だといわんばかりの強いメッセージを感じ取ることができました。
たかが「方針」、されど「方針」です。
あなどってはいけません。


大事なのは、「方針」の内容を市民にどう訴えかけ、まちづくりに関心を持ってもらうかということではないでしょうか。
そのためにも、「方針」は市民の興味や関心を呼び起こすきっかけになるものでなければならないでしょうし、実際に市民がまちづくりに参加するときの自分の立ち位置、これからの行動を考える上での道しるべ(方向性を示すもの)でなければならないと思うのです。
さらに、議会で審議し、まちづくりの議論を深めていく上でもこの「方針」が基本になるわけです。
これをおろそかにしていては、議論は上手く噛み合わないでしょうし、ちぐはぐな議論になるばかりか、効率の悪い議論となってしまうのではないかと思います。
もう少し細かいところに踏み込んで考えてみると、この部分があいまいなまま、何がしたいのかわかりにくい状態のままだと、市の取り組みを内外にPRしていく上での情報戦略においてもちぐはぐな状態となり、とてもじやないですが、インパクトのある情報発信は期待できないようにも思います。
逆に、篠山市のようにわかりやすく体系立てていると情報戦略が立てやすくなるように思います。


ところで、今回の三木市議会でも審議が予定されている「議員削減」ですが、この問題は、何らかの形でいつかは決着をつけないといけない問題だと私も思っていますが、削減さえすれば万事、問題は解決するのだという過信は禁物です。
削減の議論ばかりに熱心になるのではなく、削減も議会改革の一つの項目であるととらえるのなら、議論の質を高めていくための根本的な改革にもこの際、真剣に考え、全力で取り組んでいくべきではないかと思います。
経費を節減するという観点からの「改革」しか頭にないから、このような中身のない薄っぺらい議論になるのだと思います。
もっと市民レベルでも、市役所レベルでも、議会レベルでも、様々なステージで、議論の質を上げていくことについて真剣に考えるべき時期が来ているのだと思います。
そんな時だからこそ、メッセージ性のある、オリジナリティ溢れる「施政方針」の提示が求められているのだと思います。
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by kkamoiKe | 2010-03-04 20:35 | 三木市政