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どうぶつのつぶや記

「改革」は中身が大事

皆さんは、 「改革」と聞いてどういう取組をイメージされ、「改革」が実践されたと評価できるのはどの段階で合格点を与えられますか?
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)によると
改革(かいかく、reform)とは、ある対象を改め、変化させる事。革命に異なり、現時点での基本的な体制を保ちつつ、内部に変化を作ることをいう。
政治家がスローガンとして乱用する事が多く、流行語的な要素を含んでいるため、聞く側はその改革が国民の生活にとって良い物であるかどうかを見極める必要がある。

と書いてあります。


今回の議員定数の削減案についてはどうでしょうか?
「削減」だけが目的化してしまってはいないでしょうか?
議会運営のあり方も含めた市議会全体を見直すことが必要ではないのでしょうか?
本来は、後者の目的を果たす上での一つの取組として今回の定数削減の話が浮上してくるべきものだと私自身は考えます。
「数が減った」
「経費が浮いた」
「はい、改革完了!」
それって、本当の意味での改革なのでしょうか?
少なくとも、私はそうだとは思いませんし、そうであるとは思いたくありません。
選挙の得票目当てで、当事者を抜きにしたまま一方的に住民との約束を取り付けるような姑息な手段を取るのではなくて、議会運営のあり方も含めた議会改革全体をしかるべき所で、正々堂々と議論するべき問題なのだと思います。


2008年1月に書かれた所沢市議会議員のブログに議員定数に関してわかりやすい記事が掲載されていましたので、参考までにご紹介します。
議員定数を考える
(抜粋)
一般的には、定数が増えると、当選のハードルが低くなり、知名度や地盤のない候補の当選する機会が増え、その分だけ新しい声や少数意見が議会に反映されるといわれており、また、定数が減となれば、財政負担が軽くなることはもちろん、議員の権限と責任が相対的に大きくなり、審議の充実と効率化が期待できるといわれている(注2)。
しかし、定数を増やしたことにより、本当に新しい声や少数意見が議会に反映されるようになったのか、あるいは、定数を減じたことにより、本当に審議の充実と効率化がなされたのかについての実証的研究は未だかつてなされてはいない。「議員定数については、理論的な根拠や合理的な基準がない(注3)」のが実態である。

(注2)定数の増減には、当然、デメリットも存在する。定数の増は、議員に係る経費を一定とすれば、財政負担を重くするし、定数減は議員の固定化をもたらすとされる。また、定数減については、昨今の経済状況もあり、行財政改革の議会版とみる傾向があるが、一般会計予算に占める議会全体の経費の割合(議会費)は、ほとんどの自治体で1%にも満たない。もっとも、この1%を多いとみるのか、少ないとみるのかについては、判断の分かれるところである。
(注3)大森彌『新版 分権改革と地方議会』(ぎょうせい、2002年)p.74。



「改革」という言葉は、聞こえの良い言葉のようにもとれるわけですが、その「改革」の中身については我々有権者一人一人がしっかりと見極めることが大事であって、その目的や有効性についても私達一人一人が正しく判断していくことが必要なのだと感じました。
by kkamoike | 2009-12-28 20:36

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