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どうぶつのつぶや記

「つじ立ち」に見る、現職と新人の戦い方

選挙へのスタンス、戦い方は、人それぞれ違っていいと思います。
無理に相手に合わせる必要も、他人の意見に合わせる必要もないと思います。
自分のやりたいようにやっていいのだと思います。
ただ、現職と新人の戦い方、選挙の進め方というもはおのずと違ってくるものだと思いますし、立場をわきまえた戦い方はどんな場合でも必要なのかなと感じています。


現職は、ボクシングなどのスポーツで言う「ディフェンディングチャンピオン」みたいなものですから、あまり奇抜なことは仕掛けられない面はあるでしょうが、その分、これまで4年間の日々の業務がそのまま選挙活動でもあると言えるわけですから、あえて、今、この時期に特別な選挙活動をしなくとも、4年間築いてきた実績や人脈があれば、放っておいても市民の支援や評価は得られるはずです。
市議会や、商工会議所、医師会などの三木市をリードする団体からも4年間の取組が評価されれば、信頼が寄せられ、表立っての支援が得られるかどうかは別にして、それなりに支えてもらえるものだと思います。
このことは、私が言うまでもなく、すでにやまかずさんがご自身のブログで「選挙活動」と題した記事を書いておられます。
私もやまかずさんの意見に全く同感です。


また先日、ふるさと日記さんのブログでは、金物まつりでの新人候補の活動の仕方が少々行き過ぎているのではないかとご指摘をされていましたが、ふるさと日記さんが気づいておられなかっただけで、現職の市長さんの後援会の方たちも派手な色のジャンパーを着て薮本さんの応援だと一目で分かる活動を立派に行っておられました。
応援者の数も宣伝の仕方も稲田さんのほうが勝っていただけのことで、候補者を売り込もうとするスタンスや考えていることは現職も新人も同じだったということです。
私は、お互い選挙が近いわけですから、現職も新人の陣営も区別なく、それぞれが思うように宣伝されたらいいのだと思っていますし、PRすること自体、全然問題ないと考えています。
むしろそのような市民がたくさん集まるイベントで市長選挙が行われるということを知ってもらえる、関心を持ってもらう良い機会になったのだと思っています。


そのようないろいろな考え方、動きがある中で、最近、特に気になる活動があります。
それは、現職市長の「つじ立ち」です。
早朝、お昼、夕方など、交差点やスーパーの前など、いろいろなところで幟とマイクを持って一生懸命PRしておられるようです。
この前、地域の集まりがあった時も、「今の市長さん、○○でマイク持って立っとったったけど、休み時間にしとったったら問題ないのんか?」とか、「市長はそんなに暇な仕事なんやろか?」と不思議そうに言う人がいました。
またある人は「極端な話、市長は24時間、市民のために仕事するのが当たり前とちゃうのんか」と手厳しいことを言う方もいました。
市民感情とはそういうものではないでしょうか。
現職は、これまで市民のためにがんばってこられたわけですし、これからも市民とふれあえる機会がいくらでもあるわけですから、これまでどおり、ドンと構えておけばいいのにと思っている人は結構多いと思います。
新人と違ってこの4年間、良いことも悪いことも含め実績を残してこられたわけですから、もっと現職らしい選挙の戦い方をしてほしいというのが私の率直な感想です。


新人であれば、顔も一から覚えてもらわなければならないですし、何を考えているのかを知ってもらわなければなりません。したがって、人が集まったり通ったりするいろいろなところに顔を出して、名前と顔を覚えてもらったり、いろいろな媒体を通して自分の考えていることを聞いてもらったり、アピールし続けなければ勝ち目はないのだと思います。
しかし、少なくとも現職はそういう次元ではないはずです。
現職がまずやるべきことは与えられた任期を全うすることであり、その上でこの4年間を振り返っての自己評価を市民にきっちりと伝え、それらの良い評価や悪い評価をこれからの4年にどう活かしていくのかということを明らかにしていくことだと思います。
「つじ立ち」をすることで、どこの組織や団体からも支援をもらっていないという立場を見てもらいたい、そのこと自体をPRしたいという思惑があるのかもしれませんが、そんな暇があるのでしたら、今の仕事に全力で取り組む姿勢を見てもらうことでいくらでもPRできるわけですから、もっと現職らしく正々堂々と選挙と向き合ってもらいたいと思います。


まぁ、これが自分のやり方だと言われてしまえばそれまでですが、少なくとも一人の市民として感じることは、大事な税金で給料を貰っておられるご身分なのですから、いかなる理由があろうとも、市民から後ろ指を指されることだけはないように、残りの任期の職責を全力で果たしていただきたいということだけです。
そういう考えの市民は意外に多いような気もするのですが、それを市民の声ととらえるのか、単なる「文句言い」の声とらえるのかはその人次第、感性によるのでしょう。
現職の市長がそういう姿勢でも問題はないと思う市民が多ければ支持は広がっていくでしょうし、その姿勢が市政運営にも通じるものがある、影響があるのではないかと疑問を感じる人が多ければ逆効果になるだけのことです。
by kkamoike | 2009-11-19 18:44

R175が見て、聞いて、読んで感じたことを書き綴ります。

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