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どうぶつのつぶや記

事業仕分けの対象となる事業をはじめから出さないようにすることも大事かと・・・

国の各省庁でも事業仕分けが始まり、話題になっています。
仕分け人の選考、事業の選択、仕分けのプロセス(順序)など、いろいろな問題点が浮き彫りになってきているようです。
そのへんの論評は報道機関や専門家にお任せをするとして、素人として一番違和感があったのは、「地方分権」や「市民主体」、「地方苦難の時代」と言われて久しいにも関わらず、毎年予算を編成する際にこのような仕組みがほとんどの自治体でも考えられてこなかったという現実です。
今後、このような仕組みが定着し、多くの自治体に広がっていけば、行政にとっても市民にとっても有意義な結果になるのではないかと感じました。


ところで、この事業仕分けというものは、原則、今ある事業に対する評価、判定がなされるということだと思うのですが、これは、事業が開始された頃と時代背景が大きく異なってしまったり、当初に予想していた以上の結果を生めなかったり、予想以上に効率が悪かったりといったものに対処していく目的で考え出されたものだと認識しています。
これらの状況に対応していくことはもちろん大事なことですが、新しい事業を考える段階から、事業仕分けのようなプロセスを設け、喧々諤々の議論を行い、検討していくことも重要ではないかと思います。
それがしっかりできてさえいれば、この先、まったく予期しなかった事態に陥るような場合は別として、行政の無駄を少なくすることができるでしょうし、事業仕分けが必要な事業をはじめから出すことも少なくなるのではないかと思います。


このようなことは、私が言うまでもなくごく当たり前のことですが、三木市では、この当たり前のことが、特にこの4年間行われてきたかどうか疑問です。
確かに、政治的な要素が強い事業もあったのかもしれませんが、その事業が本来、住民のためのものであるとするなら、事業の案をできるだけオープンにし、関係者に広く意見を求め、議論の時間をしっかりと取っていくことは当然のプロセスではないかと思います。
にもかかわらず、この4年間を振り返った時、外から見る限りでは、議会との協議も十分に行われないまま多くの事業が世に出されてきたようにも感じます。
議会との協議はしっかりと出来ていたであろう、障害者施設の「はばたきの丘」などにしても、膨大な維持管理費が今後、毎年必要になってくるようです。市がこのような施設を維持管理していくのはどうかという声も聞いたことがありますし、私自身もそのように感じます。
近い将来、事業仕分けを行った時に、この施設の維持管理は民間がするべきだ、あるいは、行政が手を出すべき規模の事業ではないというような評価、仕分けがされる日が来るかもしれません。


もて木議員のブログには、この事業仕分けへの取組を三木市でも検討してみる価値があるという意見が書いてあります。
もちろん既存の事業を見直す意味からも、ぜひ三木市も積極的に取り入れていくべきものだと思いますが、同時に、現在の三木市の意思決定のプロセスや新規事業を決定する際の議論のあり方などのルールづくりというものも、この際、きっちりと確立していくことが必要ではないかと思います。
そのことが将来の無駄を少なくし、適切な仕分けを最初から行う第一歩になるのではないかと思います。
by kkamoike | 2009-11-13 20:32 | 三木市政

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