どうぶつのつぶや記

国に楯突くことが「地域主権」だと勘違いしていませんか?

子育て手当、独自支給する自治体も 「住民の期待高い」
(朝日新聞2009年10月21日23時1分)

鳩山政権が、補正予算の見直しで執行停止を決めた「子育て応援特別手当」。当てにしていた財源が消えたものの、「子育て支援の必要性は変わらない」として、独自に支給を決めた自治体が出てきた。ドメスティックバイオレンス(家庭内暴力、DV)被害者の事前申請は10月から始まっており、すでに受け付けた自治体は経緯の説明や書類の返送に追われている。
兵庫県三木市は、手当の停止がほぼ固まった15日、国の計画と同じく3~5歳児1人につき3万6千円を市独自に支給すると決めた。11月中旬に支給開始の予定だ。
突然の停止に、藪本吉秀市長は「自らの公約を実現するため、財源確保のみを考えた行為」などと批判。対象は1982人で、必要な費用約7千万円は基金を取り崩す。
北海道南富良野町も、停止が決まった直後独自支給を決めた。7月にゼロ歳児から大学生まで拡大することを決めて515人分約1800万円の補正予算を計上。9月の町広報で告知済みで、「住民からの期待が高い」と判断した。国の資金をあてにしていた3~5歳児分約220万円は、交付税の留保分で補う。
道内の秩父別町も20日、国では対象外の0~2歳児も含め町独自の支給を決めた。対象は90人。必要な予算は320万円。国から約130万円交付予定だったが、「子育ての負担は、どの世帯も同じ」として、0~5歳児すべてに支給することにした。不足分は町の基金を取り崩す。
DV被害者の事前申請は10月から始まっている。14日に1人から事前申請を受けていた北九州市では、16日の執行停止の閣議決定を受けて、本人に電話で連絡。20日には、市職員が改めて自宅を訪ね、経緯を説明した。
横浜市には、3人からの事前申請があった。申請書類には、多くの個人情報が記されているため、簡易書留にし、市と長妻昭厚生労働相のおわび文を同封して返送する手続きを取っている。
大阪市はDV被害者2人から手当の申請があった。休み明けの19日、電話で事情を説明した。
厚労省によると、DV被害者の事前申請を受け付けたのは6日時点で、広島市3人、名古屋市3人、さいたま市1人。



三木市の「子育て応援特別手当」単独支給の決定から、他のいくつかの自治体でも動きが出てきているようです。
ただし、三木市と根本的に異なるのは、地域の実情を踏まえた上での撤退や、支給の対象となる者の範囲を広げるなどの独自色を打ち出しているという点です。


ところで、今回の「子育て応援特別手当」ですが、もともと、前政権が打ち出した時点から、いろいろな面で不公平だという指摘がありました。
支給の対象となる年齢の児童を持つ世帯に対し、対象児童一人当たり36¸000円が支給されるわけですが、たまたま今回、該当した人たちだけが貰えるというのはどうなのでしょうか。
もらった人は「宝くじ」にでもあたったようなものですよね。
だって、去年5歳だった児童は貰えないわけですし、今年2歳の児童は来年3歳になっても貰えないわけで、たまたま当時の政府が提示した年齢に該当していたというだけなのですから···
また、一部の特定の人にだけ、その場限りのお金がばら撒かれるというイメージです。
まぁ、どこかで線引きをしないときりがないといえばそうなのかもしれませんが、それにしても、選挙前の苦し紛れに打ち出した政策とはいえ、対象範囲があまりにも限定的で、行政に求められる「公平性」や「継続性」という点からもお粗末な内容だと言わざるを得ません。


三木市は、国が考えた制度だから文句はないだろうと高を括っておられるのかもしれませんが、国が決めたことだからといって、全てが正しく、万全であるとは限らないですし、市民が納得するとは限らないのです。
地域の実情に応じたきめ細かな政策を、限られた財源の中で実施していく。
一旦周知してしまったからという理由だけで同じ条件のまま支給するのではなく、対象年齢を見直したり、所得制限を設けたり、要は、三木市の特色(地域性)や財政力などに応じて支給方法や要件を見直すべきだったのではないでしょうか。
例えば、三木の場合、全国でも例を見ない「財政危機宣言」を発っしているのですから、むしろ一定の所得制限を設けることのほうが市民にも納得してもらえる余地があったのではないかと思うのですが···。
その結果、対象から外れる人がいたとしても、その事情をきちんと説明し、納得してもらう、そのような工夫やひと手間かけることを惜しまず、一歩踏み出すことこそが「地方主権」のあるべき姿といえるのではないかと思います。


どうして、そういう判断が、他の自治体にできて、三木市にはできないのか?
残念ながら、三木市には「地方分権」時代を生き抜く上での、「地域主権」の土壌がまだまだ出来上がっていないのだなとつくづく感じました。
国に楯突くことが「地域主権」だと勘違いしていなければいいのですが···
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by kkamoike | 2009-10-22 20:39 | 三木市政 | Comments(6)
Commented by ピーマン at 2009-10-23 06:28 x
この事については はっきり言って 三木市のトップ(市長)の能力の欠如。
この一言に尽きると思っています。
三木市のトップは、地方分権・地域主権 そんな事 考えた事があるのでしょうか??


今回の 地域主権・地方分権 子育て支援 の件ではないですが・・。


行政・政治は『総論』で やっていかないとダメだと思っています。『各論』に 迎合しようとするものだから 上手く行かない。
出来うる限り『総論』で やっていき 各論に対して 是々非々論をもって説明し 納得してもらう。
全て コレが 可能であるとは思いませんが、
聞こえの良い『総論』を声高にかかげ、『各論』で行動する。
今の三木市長の姿勢がコレです。
そして、こんな市長を選んだのは 私たち三木市民なのです。

Commented by kkamoike at 2009-10-23 21:01
こんばんは
そうですね。
どうしてこうなるんでしょうかね。
例えば、三木鉄道廃止などは、結果論で言うのは誰にでも言えることかもしれませんが、選挙時に財政再建の本丸かのごとく年間の赤字だけをひたすらクローズアップしておいて、配線すればどれだけの効果があるのかと思いきや、蓋を開けてみれば代替バスが同じくらいの赤字運行になり、揚げ句の果てに跡地利用整備に数億円もかけることになったり···、
「日本一美しいまち」を掲げているのに線路跡は草まみれだったり···、
同じく「スローライフ」を掲げているのに、景観は乱れ、維持管理が大変になったり···
こう見てみると、総論と各論がうまく噛み合っていない典型のような気がするのですが、いかがでしょうか。
Commented by ピーマン at 2009-10-23 21:12 x
前回の選挙前に 市内を回り 市民の声を聞き おそらくその全ての市民の声(要望・不満)を そのままマニフェストにしたのだろうと想像しています。

自分の声を取り上げてくれる人(現市長)に 投票し 今に至っているのですが・・。

しかし、マニフェストにする前に 三木市をどうするのか? 市民の声の本質は何なのか? おそらく そんな事は考えもしなかったのでしょう。

日本一美しい・・ も、当時の安倍総理の『美しい国 日本』にちなんでのものでは?と思っています。

何をとっても、自身の考え・意見は 薄い人だな という印象しかありません。(いろんな施策は二番煎じのものがほとんどですし。良い施策はそれでも良いんですけどね。)

ですから、おそらく あの方は 総論のない人なのかもしれません。
全て各論と思えば、今までの施策も そういうことか? と思えてくるんですよね。
Commented by ピーマン at 2009-10-23 21:20 x
何にしても、このままでは 三木市は 取り返しがつかない状態になるのでは?と、心配でなりません。

市民の声を聞いて、その本質を考え 三木市のあり方と照合し 施策に反映する。

市民の声を 無策に そのまま施策にしては 意味がないのです。

私たち市民も うわべだけの施策かどうか 関心を持たないと、どうしようもなくなってしまいます。
Commented at 2009-10-24 21:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kkamoike at 2009-10-25 15:55
ピーマンさま、鍵コメさまコメントありがとうござます。

>マニフェストにする前に 三木市をどうするのか? 市民の声の本質は何なのか?

このことがまずありきだと私も思います。
ぜひ、両候補には、私たち市民ににわかりやすいマニフェストの提示を期待したいものですね。