どうぶつのつぶや記

誰のための「地域主権」なのでしょうか

公明主導の子育て応援手当 仙谷氏、1254億円凍結要請
(10月14日7時56分配信 産経新聞)

仙谷由人行政刷新担当相は13日、長妻昭厚生労働相と会談し、平成21年度補正予算の削減額上積みのため、3~5歳の子供を対象に1人あたり3万6千円を支給する「子育て応援特別手当」を全面凍結するよう要請した。同手当は全額国庫負担で、予算総額は1254億円。このほか、すでに750億円の凍結を表明している地域医療再生基金についてもさらに削減するよう求めた。長妻氏は回答を保留し、厚労省の政務三役で検討する考えを示した。
仙谷氏は、ほとんどの自治体で支給開始が12月ごろになるため、現時点で凍結しても影響は少ないと判断した。手当が公明党の主導で実現したことから支給を凍結し、民主党が掲げる「子ども手当」など子育て支援策の財源に充当したい考えだ。
ただ、全国の市区町村の議会で予算案が可決されるなど準備が進んでいる上、一部自治体ではドメスティックバイオレンス(DV)被害者を対象に申請受け付けも始まっているため、自治体から不安の声が上がっている。手当の支給を期待していた子育て世帯の反発も予想される。
同手当をめぐっては、先の通常国会で民主党は「支給が一時的で、効果は限定的だ」と否定的な見方を示していた。ただ、長妻氏は9月25日の記者会見で「すでに(申請の受付が)始まる直前で事務も整っている。寸前に急に切り替えることはよく考えないといけない」と述べ、支給の凍結には慎重姿勢を示していた。
同手当は、昨年秋以降の経済危機への緊急措置として、麻生政権が20年度第2次補正予算における子育て支援の目玉政策として導入。15年4月2日~18年4月1日生まれの子供約330万人を対象に、1回限りで3万6千円を支給する。20年度補正予算では第2子以降のみが対象だったが、21年度補正予算で第1子にも拡大された。


数日前の記事で状況は刻一刻と変化していますが、引用した産経新聞の記事の中からも、補正予算の凍結は、政府内でも意見が分かれていて、調整が難航していることがよくわかります。
また、国と地方との関係で見ても、凍結のタイミングや事前調整の不十分さなどから不安や不満が広がっているようです。

子育て応援手当、兵庫·三木市が独自に支給へ (10月15日00時28分 日本経済新聞)
全国知事会の麻生渡会長(福岡県知事)は15日、長妻昭厚生労働相が廃止を明言した「子育て応援特別手当」を巡り、「自治体の一部では申請受け付けも開始されており、突然かつ一方的に執行を停止することは現場に混乱を与える」として削減の対象としないよう求める地方6団体合同の緊急声明を発表した。
一方、兵庫県三木市は同日、「子育て応援特別手当」を市独自で支給することを決めた。支給対象は1778世帯の1982人で、支給総額は7136万円。市の財政基金を取り崩して財源を確保し、11月中旬から支給する予定だ。
藪本吉秀市長は政府の支給停止方針を批判。「市は財政危機宣言を発しているが、子育て支援策の一環として独自支給する」と述べた。


そんな中、三木市では、「子育て応援特別手当」の支給凍結という厚生労働省の発表を受けて、市単独で支給に踏み切る判断がなされました。
今回は、三木市の財政危機宣言に触れた市長のコメント部分を取り上げている日本経済新聞の記事をあえて引用しました。


今回の件も突っ込みどころ満載ですが、いちいち書いているときりがないので、言うことは二つに絞らせてもらいます。
一つ目は、地域主権について、二つ目は、説明責任についてです。


地域主権の理想を追い求めたばかりに、自分たちの地域は自分たちで守る、地域の実情に合わせて地域に必要な政策を選択するという地方自治の本旨を忘れ、結果的に自治体としての活動を停滞させてしまうようなことがなければいいのですが。
リーダーとして地域主権とは何か、国と地方の関係はどうあるべきかといった考え方を持ち、その理想の実現に向けて努力することは当然のことですが、一方で、自分たちが置かれている現実を見据える中で、出来る範囲のことを考えていく、その辺のバランス感覚というものが必要になってくるのだと思います。


そしてもう一つ、
本当に市民と向き合うことが地方行政の姿だと言うのであれば、三木市に限っていうなら、先ずは財政危機宣言を発する中で、基金を七千万円も取り崩すことに対する今後の財政再建計画への影響、また、来年度以降の更なる住民負担やサービスカットなどに至ることは本当にないのかといった部分での説明責任をきっちり果たすべきではなかったかと思います。
その上で三木市独自の政策として実施すべきかどうかを議論するべきであったと私は考えます。
今回の発表は、国や他の自治体、マスコミへのメッセージにはなったのかもしれませんが、市民に対するメッセージとしては、あまりにも筋が通ったものとは言い難いもので、市民を無視した、市民不在の中での自分勝手なメッセージであったのではないかと思います。
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by kkamoike | 2009-10-17 11:50 | 三木市政